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金曜日, 10月 19, 2007

ペダル周り

ついでなんで、うちの911のペダル周りを。

1992年式911カレラ2。
当時ですら既に2/3以上はTiptronicsというオートマ2ペダルになっていたけど、最初に購入した911はMT左ハンドル仕様をチョイス。その後訳あって手放したけど、手放して5年後にもう一度MT左ハンドルで中古を購入。

最近は会社の若い人(といっても30歳前後)から「マニュアル乗れるんですか〜」と尊敬されてしまい焦ったけど、そうだよなぁ、もう何年もすればMTだ、二人乗りだ、ガソリンエンジンだなんてのは犯罪紙一重になるんだろうなぁ。

写真は911の普段はあまり目に付かない足下を激写。
フロアマットはずいぶん前に「ポルシェピクニック」のじゃんけん大会で勝ち取ったRS用マット。RSのロゴが入っているので、ここだけみれば964RS(笑

写真左手から、クラッチ、ブレーキ、アクセル。
全体的に中心寄りにオフセットされているのが判るでしょうか?
その気の体勢を取ると、自然と身体がボディ中央を向くようになるレイアウトです。自然と内側を向くポジションと取らされるのはポルシェだけでなくBMW(の左ハンドル)などとも共通しています。
このレイアウトのまま、右ハンドルの位置にずらすと・・・その気の体勢を取っても身体は右側(つまり車体の外側)を向いてしまって何とも落ち着きのないポジションにならざるを得ません。

右端のでっかいペダルがアクセルペダル。アクセルペダルのくせに重いです。踏み込もうと思ったら、その意思と脚力の両方が必要です。日本車によくある、ちょっと踏めばすぐに反応してダッシュというのとは全然違います。適度が重さがないと足という身体の不器用な部分を使って微妙なコントロールができないですし。でもポルシェにしろMBにしろ、速いクルマはみんなこうですよね。なので、高速で長距離を運転すると右足が疲れます。まぁ適宜休憩を取れば問題ないんですが。
ちなみに、いったん走り始めてしまえば停まるまでアクセルペダルから足を離す事はまずありません。つまり踏みっぱなし。これはアクセル踏みっぱなしでぶっ飛ばすから・・・という意味じゃなくて、アクセルから足を離すようなラフなエンジンコントロールはしないから。アクセルで燃料供給量をコントロールするような運転ではなくて、燃料供給量はできる限り一定で、空気量をコントロールしてエンジン回転を制御するイメージで運転するので。シフトアップ、ダウンの際も右足はアクセル張り付きっぱなし。ブリッピングなんて下品なことはせずとも丁寧に回転を合わせてあげれば十分だし、その方が速いから。

真ん中はブレーキペダル。基本的に「ブレーキは左足で」踏みます。これは意外かも、というより常識外かもしれませんね。
右足はアクセル上でエンジン開度を制御しているので、道路状況によって速度を落とさないといけないような状況下では左足でブレーキ踏んで速度を制御することになります。普通のクルマでそんなことしたらフェードが心配になるのかもしれませんが、ポルシェの場合は一般道で普通に走ってフェードするワケないので、右足でエンジン管理、左足で速度管理。これだけで十分走れてしまいます。
また前述のとおりアクセルワークで回転を合わせるのでヒール&トゥも原則行ないません。

右足はアクセルに集中、微妙な速度制御(=加重制御)は左足ということになり、しかも身体は車体中央を向いているので、視界はたっぷり確保できるし、車体の前後左右の挙動もリニアに感じ取れるし、本気で機械を操作するにはこれがベストなポジションというのが判ってもらえるかと思います。

左側のペダルがクラッチ。だいたい911のエンジンは3,000回転以上回してやらないといけないので、市街地では1速、せいぜい2速。郊外の速い流れのところで3速に入れるかどうか。4速以上は高速に乗らないと入れないし、4速でうんわKmまでカバーしちゃうので、普通に走る限りではクラッチの使用頻度は多くないです(笑
気を遣うのはやはり発進時で、911のエンジンは1000rpmから上のトルクがないので普通のクルマのようにエンジン回転を少し上げてクラッチを繋ごうとするとかなりの確率でエンストします。ポルシェは初めてという人に運転させてみると、やはりこの発進でつまずいてしまい、「ポルシェは運転が難しい」と思われてしまうようです。
発進時はアクセルを踏まずゆっくりクラッチをミートし動き始めたらアクセルを踏む。それだけなんですが、やはり普通のクルマとコツがちょっと違うので難しいようです。
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